抜けます初ヨーロッパ!ダブリンでお散歩の1日
アメリカから、どうやってヨーロッパに行くか。
ポルトガル、スペイン、フランスに行きたいのだが、効率よくて安いルートがなかなか見つからない…。と!そこで見つけた、アイルランド経由ルート。
アイルランド!
物価高そうだし、今まで全く考えもしてなかった国名に、なんだか心がときめくのはなぜ。
と、いうことで、LAからダブリンにひとっとび。
不自由もない、快適だ、ただ…
よつばがかーわいーAir Lingusは、安かったし、荷物回収の機械もぶっ壊れて待たされたりして心配だったけど、快適だった!ユナイテッドなんかより全然よい。
でかすぎるアメリカを右へ右へ横断して、ついにヨーロッパへ。実のとこ、ポルトガルに安く行くため、乗り継ぎする目的でここダブリンへくることになったので、滞在はわずか24時間。でもせっかくだから、ぶらぶらしてみよう。
インパクトだけはある 遊び半分で池に突き落とされて、マジギレしている山崎邦正みたいな人に迎えられ、着いて早々腰が抜けます。
さて、十数時間暇だったにも関わらず、着いてからどうするか全く考えてなかったので、しばらくオドオドしたのち、野宿もアレなので1泊しようということに。しかし何もわからないため、ツーリストインフォのカウンターに助けを求める。明日の早朝にポルトガルへの飛行機が出るので、こっから近くて、できるだけ安いところを紹介してもらった、のだが、1万円ちかくの出費…。
タケーー!!
アメリカもタケーと思ったがもっとタケー。東南アジアばっか行ってたからカルチャーギャップがいたい。
昨日までいたカリフォーニアとはうってかわって、肌寒い。言われたとおりのバスにのり、もちろん窓際へ。広州みたいなLAとは違い、こぢんまりとして緑が多くて、気持ちのよい街。お行儀よくたちならぶ家々には前庭がついていて、花咲き乱れる中で少女が寝転んで本を読んでいるなど、あんたテレビドラマ出演中か!とつっこみたくなる。ああ、ステキだわ、ここ。
ほんとに首都かー「トラベローッジ!!」といかちい運転手さんが大声で教えてくれて、無事到着。
宿は先進国の必要最低限レベルなので、シンプルだけど何も不都合がなく超快適!恐れ多くて「安宿」なんて呼べません。だって、コーヒーとか、紅茶とか、お湯とか備え付けだよ!机の引き出しの中にも私物とかゴミとか入ってないよ!
そんな簡素だが清潔なバスルームには、「タオルは乾かして繰り返し使いましょう。どうしても洗濯が必要な人はバスタブへ放り投げておいて」と注意書き。ムダがない。でもムダない分、もうちょっと安く…。
外観はゲーセンとわからないひとしきり感心したのち、街へ。オドオドしてたら午後になったので、
タダで
もらったマップとバス停名をてらしあわせ、無事市街地らしきところへ。ようやく首都っぽくなってきた!ってこんどはめちゃんこ人が多い!その上みなさん歩くのが速い!
そしてさすがヨーロッパ、コンビニ(ホットスパー)、ゲーセン、ファーストフードなど近代的店舗も古い建物の中に収納されていて違和感を感じさせない。雑多な日本とは違うな。
ちなみに、ゲーセンの機種はアーケードより大きな物が多い。DDRとか、レース系とか、メダルゲームとか。というか記念すべきヨーロッパ初日なのに、
あまりに自然に
ゲーセンに吸い込まれてった自分が怖い。
先端恐怖症にはたまらない街のど真ん中に、空をひと突きする串がそびえたっている。これが何なのか、調べてないので未だに不明だ。迷ってもこれ目指して歩けば無問題。もともと、街のつくりがむつかしくないけども。そういうのも含めて、うろうろしやすいところだと思う。
ただ、路地はいきなりシビアな雰囲気なので油断は禁物だぜ。
ここアイルランドにも、Euro2という、その名のとおり2ユーロショップがある。おかしや日用品、はたまたアイルランドだけに、グリーンのヘアスプレーなどももれなく2ユーロ。何度も言うように物価が高すぎるこの国では、駆け込み寺みたいなものですよ。しかし、1ユーロじゃ、だめなのか…。
なにか郵政グッズはないかと、郵便局に入ってみる。全く残念なことに郵政ショップはすでにクローズ。残念がちにうつむいていると、口座開設かなんかのキャンペーン中みたいな人に、ここの住人かと話しかけられた。観光客だと言うと、オウじゃあ必要ないわね、と言いつつも、ふたつ小さな袋をくれた。フォーチューンクッキーだ!なんかとても欧米なプレゼントに嬉しくなり、アイルランドはすっかり「よい国」。おー単純。
そしておみくじの結果は?
「人生は時に困難。柔軟になれば、勝利を得られる。」
正論!でもサンキュウ!
どいつもこいつもジーンズギネスとかクローバーとか羊とか、
アイルランドすぎて逆にうさん臭い
もの満載のお土産やをひやかしたのち、ダブリンの中でもちょっとナウなエリア、テンプル・ストリートへ行ってみる。バーが多いので、愉快になるのは夜なんだろうが、夜遊びは金がかかるため、今回はやめとく。昼間から不良がちらほらいるが、さっき侵入してみた名門校、トリニティ・カレッジにいた若者と比較したら不良、くらいの程度だ。ロンドンみたいに頭に鋲を埋め込んだり(イメージ)、眉間と鼻と口と顔だけで20個ピアスがあいている人(イメージ)などはいない。保守的な感じに見える。
アイルランド人は暗いのが好きらしいさて、なんとか時間もつぶし…いやいや、散歩を楽しみ、よいお時間になったので、唯一のアイルランドでの目的達成のため、パブへ!街中総パブの勢いでパブばかりなので迷うが、迷ってもよくわからないので雰囲気よさげでスタンダードな感じの店へ。ここで本場の
ギネスビアー
をかっくらうのである!トドマンが!わたし飲めないんで!
Coldplayの人似の若めのマスターの接客ぷりは自然でスマート。さっき入ったカフェといい、アメリカみたいに早口でまくしたてたりしないので心地よい。あ、またアメリカの悪口言っちゃった。でも、人は悪くないんだよ。人は。
そしてギネスビアーは当然のごとく普通のギネスビアーだったらしくたいした感動もなかったが、モリモリなディナーを楽しんだ(右記参照)。
思い切りトイレを探している風にトイレを探していたら、そばのテーブルのデビッド・シーモア・ホフマン(マグノリア等に出演)似の男性がにっこり2階への階段を指差す。ありがとう。親切にしてもらったので、親切をしようと、トイレを探してる風のおばあちゃんに、トイレは2階だよと教えてあげたら、
「知ってる」
といわれ、まったくお呼びでなかった。「でも、ありがとうね」とお礼を言われたので意図は通じた様子。入り口前で優雅にタバコをふかしてた彼女と挨拶をかわし店を出る。老人が幸せそうな国はよい国だと思う。
多分がぶがぶ飲んだお紅茶がいけなかった。
まだ明るいのに店がしまりまくって閑散としだした街を、バス停探して数十分さまようわたしの膀胱はパンク寸前。着いたバス停の向かい側に、帰りのバスが停まる日本の常識、まったく通用せず。ここはそう異国。初めてのヨーロッパでの1日は、はじめのんびり、終わり切羽詰まり気味に終了した。
世界で一番旅行しやすい国、アイルランド…。た、たしかに。人がさっぱり親切。気候がよろしい。ただ、貧乏人は楽しめない可能性があります。あしからず。