スペイン旅行記 超巨大世界遺産 アルハンブラ宮殿

スペイン 2007年5月7日〜5月16日

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アルハンブラ宮殿での1日

前ページで、次はスーパーマーケット特集と書いたけど、嘘です。
いや嘘じゃないけど、延期になりました。何とぞご了承ください。

P1020882.JPGこの街にはヨーロッパじゃ珍しい、日本語でインターネットができるMonaLiza.comというありがたいネット屋がある。我々はポルトガルでもやもやした分を発散するかのように、どの店も閉まっちまうシエスタの時間に3時間近くインターネット上を徘徊しまくった。
よりによって、今日はネットつながりにくいなー、という時にその女は来た。

「何なのこれ!!ダイヤルアップなんじゃないの?全然つながんないんだけど!!どうなってんのダイヤルアップなんじゃないの?!」

非常に残念ながら、このヒステリックな非難の声は日本語である。
連れのヒョロい男は文句を言うこともないがなだめることもしない。金切り声をあげたところでネットワークの神様が「わかったよしょうがねえな」となるわけもなく、この愚かなるカップルはひとしきりわめいたらさっさと出て行った。あそこまで「ダイヤルアップ」が連呼されるのを聞くことは金輪際ないであろう。もう21世紀だし。

ネット屋のおじちゃんや、周りの客は日本語を解さないだろうが、ネットつながんなくてキレてるということは絶対わかったであろう。我々は、あのバカたちのぶんまで、礼儀正しくふるまおうと誓った。
そしてあの女が二度と日本から出ないよう祈った。

ハッ!そんな俗っぽい話はどうでもよかった。

とりあえずここグラナダでは、LinkIconアルハンブラ宮殿だけは行きたかった。めちゃめちゃでかそうだから。

チケットの買い方がイマイチよくわからず、なぜかLinkIconBBVAという銀行で予約ができると聞いたので、訪ねてみた。対応してくれたおばちゃんは、

「アルハンブラのチケットは、2週間先まで売り切れなのよ〜、次の日曜にそれ以降のチケットが出る予定なんだけどね」

と、スペイン語で言われたがなぜか理解し、そして途方に暮れた。ここに2週間いたら、暇すぎて広辞苑1冊読み終わっちゃいそうだ!当日券があることを祈って、明日の朝から現地で並ぶことにした。今日のところは、丘の上にある公園から、アルハンブラを望んだ。人々は歌い、ねそべり、景色そっちのけで喋り、しまいには店を広げるなど、案外アルハンブラ宮殿は気にしてない様子で思い思いに過ごしていた。



翌日。「アルハンブラぐるっとバス」みたいな一律1€で観光地をまわるバスに乗り、アルハンブラ宮殿へ。白髪のマダムに席を譲ろうとしたら、「大丈夫大丈夫!ありがとね!」とフランス語で断られた。急斜面を登るバスが大きく揺れると、「あああああ」と声をあげ、始終不安定だった。座ればいいのに…。

P1010929.JPG8時ちょうどにアルハンブラ着。当日券求める人の行列はすでに長くてオロオロしたが、1時間待ちで入場でけた!
チケット出し惜しみしたり、時間区切って入場させたりと工夫をしてるものだからこのような事態となる。そんだけ制限してるのに、広いのに、それでもどこ行っても人人人。たった10€ですごいもんが見れるのだから、まあ安いのかもね。
しかし写真を撮ろうとしてもいちいちでかいから、切り取りづらい。

はい、それではすんげー数の写真の一部をご紹介。もっともっと!なほしがりちゃんは、→のアルバムへ。写真クリックすると拡大するよ。

P1020724_2.JPG模型を眺めて入場待ちP1020735_2.JPG初夏らしい!バラのアーチ
P1020103.JPGナウシカっぺーP1020799_2.JPG気が遠くなる細かさ
P1020758.JPGよい散歩コースP1020800.JPGステンドグラスがよい効果
P1020780_2.JPG煙たい色のセンスいいP1020782.JPG中庭でひとやすみ
P1020141.JPGなんか攻めて来ても負けなそうな気がするP1020145.JPGほんとは、こういう近代建築の方が好きです
P1020109.JPG昨日の公園はあそこら辺P1020100.JPGそして昨日わめいてた女

いや〜なんかこういうの飽きたような気もするけど、キレイだったね〜!
とトドマンに同意をもとめたところ、


「猫の糞が臭かったことしか覚えていない」


一生かけて死ぬ気で石削った職人達に、我々の会話が届かなかったことを祈る。

スペインの写真:

スペインの物価:

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案外、ポルトガルより安い!

インターネット:€2/2h
ビール 瓶:€1
イベリコ豚パテ:€0.89
中華定食:€5.5
食い放題レストラン:€8.5
(€1=¥160 2007.5)

スペインの宿:

グラナダ

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LinkIconHostal Meridiano Granada

バスターミナルのインフォの親切なお兄ちゃんが予約してくれた宿は、大当たり〜。
トイレシャワー共同だが超ピカピカ、ダブル€32。PCも2台ある。スーパーをはじめ、必要なものはそこらへんにある。受付のきれいなおばちゃんは、すごくテキパキしててわかりやすい説明をしてくれたが、初日以来1度も見かけず、完全放置。受付には常に誰もいない。

バルセロナ

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LinkIconアレがリビングのベランダから見えるマンション

大きな地図で見る
↑ぐるっと一回りすると〜 アレが!!
アレとサン・パウ病院、2つの世界遺産の間に位置する。
一見世捨て人のような風貌のおじさんがみそ汁で迎えてくれた。クセがあるがいい人で、普段はいないので普通にマンション暮らしをしている感じになる。スカスカのスポンジ、使い切ってないボディローション類などやや荒れた具合が所帯染みててよい。キッチンがあるから、自炊で安くすむのがまた魅力。
1泊€40と今までの宿よりは高いが、価値あり…だが現在も泊まれるかはあやしい。

スペインのおいしいもの:

グラナダ

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モロッコカフェのタジン料理

チキンとクスクスの煮込み料理。飴色タマネギが特にいい味。エジプト紅茶はすんごく甘いが、ハーブが爽快でくせになる。単品€12とはなかなか偉そうな値段。


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LinkIconHeladeria Tiggianiの歴史あるアイス

西洋のダブルを甘く見たら、3人分くらい盛られた!チリチョコレート、オレンジチョコレート…我々の想像をはるかに超えるマッシュアップメニューの数々!ダブル€2.2 

バルセロナ

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LinkIconSU CASAの定食

昔ながらの大衆食堂。英語メニューなんぞないがカンとおじいちゃんとのなんとなくコミュニケーションで注文しよう。前菜+2皿とパン、デザートに飲み物で€7.5とはなんとお得、ってかそんな食えない!1皿がガストとかの一人分の量。なのだが客の大半をしめる老人達は、ペロっと完食。おかげで夕ご飯がいらず、更に安上がり。
パエリヤとか、野菜煮込みとか、シーフードクリームスープとか、ウサギとか…。


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スーパーのチンして食べるお惣菜
LinkIconOpencor
LinkIconCarrefour Express(激安!)

台所があれば、安上がり。トルティーヤ(卵焼き)、サラダ、それぞれ€1.5くらい、桂花陳酒は情報センターの人がくれたのでタダ。ムースヨーグルトとリング型のチーズトーストみたいの、朝ごはんに最適だい!

スペインの便利なもの:

バルセロナ

LinkIconTravel card T-10

「タヘルタ・ディエス」という回数券。バスもメトロもトラムも10回乗って、1区間内なら€7.7。お得だよ。

スペイン関連リンク:

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あらゆるジャンルを網羅する、在住者発信情報。読み応えがある。

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スペイン語の知識ゼロでも問題なし!
数字とかの基本から、サッカー観戦時のかけ声まで、かゆいところに手の届く内容で、旅行者でいる間はこれで十分。